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年俸制&能力給の弊害とは?

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日本中で、自分の能力に絶対的な自信を持っている人物はいったいどれ位いるのでしょうか。

「これ位なら自分でも出来るかもしれない」「これだったらやったことがある」せいぜいそれ位の平均的な能力の人達、あるいはそう自分を評価している人達が多いのではないかと思います。逆に言えば、過信しすぎるのも考えものです。

失敗をするという事も、実力をつけるためには必要な事ともいえるからです。 最近になって、多くの企業が「固定給」と「能力給」との二本立ての給与制度に乗り出し始めました。

中には、IT企業など技術を必要とする会社は、給与の全てを能力給にするところや「年俸制」を取り入れる会社も次々と出てきています。

これは元々、人とは違う特別な能力を持った人のためにあった給与形態です。ご存知のように、プロ野球選手や芸能人などの実力を認めて、年間の給与を保障するという給与システムでした。

ところが、通常の会社に勤める社員の能力では、その能力に大きな違いは見つけにくく、たとえ実力があっても仕事を回してもらえずに、試す機会を与えられなかったり、事務職のように能力の差が見分けにくい職種や部署に配属されることもあります。

また、仕事量や結果を査定する上司の判定による不平等があったりと、その得点にはあまり説得力がありません。人事担当者や上司のご機嫌を損ねると査定にひびくことも有り得るし、逆にエコヒイキにもなる可能性も出てくるわけです。

能力や実力がある人に給料を多くするのなら、能力のない人の給料は削っても構わないということになります。

「能力給」は、社員全体では人件費を節約したいためにあるのです。 このように考えてみると、平均的な能力の人にとっては、むしろ公務員のように固定給をもらい、定期的に賞与や昇給がある職種で、安定して長く働けるほうがいい場合もあります。

つまり、平均的な多くの人達にとっては、必ずしも能力主義、実力主義だけが最善であるとは言えないのです。

こういった世間の流れや、企業による能力給主体の会社に入ってしまい無理することのないように、自分の能力やそれぞれの考え方、給与形態もよく吟味して、自分にあった会社や職種を選んでいくべきでしょう。


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